前回までのあらすじ
松阪に焼肉を食べに出かけたじぇんとるさん。
素人だらけの状況に勝ちを確信した彼であったが、思わぬ強敵の出現に大ピンチ。
秘奥義まで駆使して楽勝モードだと思われたサダテーブルに暗雲が立ち込める。
負けるなじぇんとるさん、がんばれじぇんとるさん。
兄貴の『あし』に気を付けろ!『あし』は『ぐー』の3倍の破壊力だ!!(T△T)
しばらくすると各々のテーブルに品物が運ばれてきた。
いきなり本日のメインイベンターである『 生 レ バ 』の登場である。
これだよ、これ。私はこれを食すためだけにここに来たといっても過言ではない。
それも1人1皿。もう頭の中は盆と正月が一緒に来たようなお祭り騒ぎである。
さっそく、その宝石のように輝く7切れの内の1枚を口に運ぶ。
う み ゃ ー (T△T)
もうこれしか言いようがない。涙で前が見えません。
これを食べてしまうと他所で生レバは食べられない。
さすがはサダさんお勧めの松阪牛。いいビール飲んでます。
ほのかにエビスビールの香りがします (−_−)
↑
気のせいです
あんまり美味しいので、3切れは置いておく。
後でまた口直しに食べるためだ。
さすがプロ。やる事に抜かりはありません。
↑
貧乏性って言うな
次から次へと品物が運ばれる。
塩タン うみゃー
カルビ うみゃー
テッチャン うみゃー
ハラミ うみゃー
サガリ うみゃー
クロンボ うみゃー
生センマイ うみゃー
サダさんが焼いてくれて、ちょうど良い焼き加減の肉を取り皿に入れてくれる。
そしてその肉を一心不乱に食す。松阪牛の焼肉のわんこ蕎麦状態。
これほどの幸せがあるだろうか?いや、ない(反語)。
私の頭の中は脳内麻薬大放出でぱっつんぱっつん。たぶん耳から溢れてます。
これ以上の幸福感は未だかつて味わった事はない。
ああ...しあわせ (T△T)
もう既にトランス状態である。
みんな美味しかったのだが、その中でも特に印象的だったのが『クロンボ』。
過去来店した時にサダさんが毎回注文してくれても、その度に品切れでお目に
掛かれなかったという、私にとっては幻の一品。
見た目はビラビラの付いてない肉厚のセンマイなのだが、アワビみたいな
歯ごたえと風味で、肉というよりは海のモノを食べてる感じ。
さすがは松阪の牛さま、あなどれません。
正直言ってカルチャーショック 煤i ̄□ ̄;)!!
ふと隣りのテーブルが目に入る。
いつものようにどうでもいい話をしながら食べている。
ありえない、ありえないよ。神聖なる松阪牛さんに対して何て失礼な態度だ。
運の悪い牛さんも居たものである。これでは牛さんも浮かばれないよ。
と思ったら信じられない光景が目に飛び込んで来た。
わぁっ、何してんだ!お肉が焦げてるじゃないか!!煤i ̄□ ̄;)!!
この素人どもめ、それではせっかくの素材を殺しているだろうが!!
牛さんにあやまれ、土下座してあやまれ、ゴラぁ!! ( ゜Д゜)ノ
思わず声を荒げるじぇんとるさん。
普段温厚な彼も、焼肉に関しては容赦がありません。
その時、私の目の前を『 丸太の様にたくましい腕 』が横切った。
ふと見ると、私の親兄弟より大事な生レバさまが『2切れ』になっていた 煤i ̄□ ̄;)!!
なにさらすねん!いてまうど、ゴラぁ!!!( ゜Д゜)ノ
なんて事は口が裂けても言わない。
この地球上で(以下略)
しかしこのプロの目を盗むとは、さすがに兄貴。
素人とは思えないほどの身のこなしである。
つーか、なんてはしたない。お里が知れますよ (−_−メ)
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