◆もうひとつのチェンタツー◆
by じぇんとる


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松阪の牛さまを、もうこれ以上入らない、むしろ『 鼻から出る 』っていう位に
迎え入れた我々は聖地一升びんをあとにした。

もう帰る気満々だったが、2次会の会場であるスナックに拉致される。
つーか次の会場があまりに近すぎて逃げる機会がなかった。
さすがサダさん、良く分かってらっしゃる (−_−メ)

そこではすでにテーブルの上にワインやらシャンパンやらが所狭しと並んでいた。
どうやらこれは既に計画されていた犯行だったようだ。
しかしこれ以上飲み食いしたら、ギャートルズのサル酒のように 口からキラキラした液体をぶちまける危険性が非常に高い。
いや、確実にぶちまける。ぶちまけるに違いない。

つーことで、隣りに座っていたミキさんにワイングラスをパス。
あなた結構飲めると見た。あとはよろぴく (−_−)ノ

いつものメンバーで相変わらずどうでも良い話で盛り上がる。
無論、バイクの話なんてしない。
ホントにこの人たちはバイクに乗ってるのか疑いたくなる。



しばらくすると、足ながねえさんが言った。



      そういやバイクはどうしたの?


やっと来た。やっと来たよ、バイクネタ。
しかもあこがれのミキさんからの質問だ。思わず気合も入る。


   じ  いまリアサスのOHとかでドック入りしてます



   ミ  ふうーん















      って、それで終わりかい!! 煤i ̄□ ̄;)!! 




かるく凹む _| ̄|○ 
飲めない酒をのどに流し込むじぇんとるさん。


ハートブレイクな私をよそに酒が回ってきた人たちが、いつものように騒ぎ出した。
当然のように店の雰囲気とかは完全無視。
もちろん全くバイクの話なんかしない。
初めて参加した人は、もっとチェンタの話が出来ると思っていたようだ。
しかし話される内容はと言うと、どうでも良い話ばかり。
正直、松阪くんだりまで来て話すような事ではない。
そこらへんの立ち飲み屋で充分こと足りるような話だ。
彼らもとても戸惑っている様が見て取れる。

甘い、甘いよ明智君。グッチファンとは名ばかりなんだよ。
その実態は、酒飲み集団がたまたまグッチに乗ってただけなんだよ。
JAROに訴えられたら確実に負けそうな、ただの詐称団体なんだよ (−_−)ノ


そしてトドメに足ながねえさんが、また口を開いた。



      そういやバイクはどうしたの?

 

えーと...

酔ってる?ねぇ、酔ってるの?ねえさん。
いや、まさかそんな事あるはずがない。
ごめん、ねえさん。一瞬でも疑ったボクを許しておくれ。
あのいつもカッコ良くてイカす足ながねえさんに限ってそんな事あろうはずもございません。
ははぁーん、ギャグか。ギャグに相違ない。
なるほど、関東ではそういうのが流行りなのか。

と思ったが、ねえさんの目はマジだ。
つーか、視線が私のはるか後ろで焦点を結んでいる。

ねえさ〜ん、ボクはココに居ますよー (T△T)ノ
しかし手を振るボクは彼女の瞳には写らない。


うん、酔ってる。この人確実に酔ってる。
心の中でミキさんの存在がどんどん小さくなっていくのを感じる。





しかしその時、部屋の片隅で不穏な空気が漂っている事に
誰も気が付いては居なかったのである。


奴だ...とうとう奴が動き出した。


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